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帯津良一先生とホメオパシーと気功

ホメオパシー個人セッション09055294027
帯津先生と気功とホメオパシー
川越の帯津三敬病院の帯津先生は、日本の代替医療の大元締めのような存在なのは、ご存じのことだと思います。

これまでにもたくさんの出版物がありますが、彼の基本的医療理念に気功が据えられているのはとても興味深い事実です。最近では「体内循環を良くすれば病気は治る」という本が話題になっています。http://www.mikasashobo.co.jp/coming_up/20071031.html#01

この本の中では高血圧や不眠、不安、慢性疲労に効果のある功法も紹介されています。実際に病院ではがん患者さんに気功を実践され効果をあげられています。

気功がなぜそれほど体調管理に効果があるのか、というのは、東洋医学の基本的な概念に「血は気に従う」という考えから来ています。日本でも「病は気から」ということわざがありますが、気が病むことから病が生じるのは大昔から知られている真理のようです。

この考え方は「流れる水は濁らない」といいかえてもいいでしょう。イメージしやすいですね。体の中も水の流れと同じなのです。血液さらさらなどというキャッチで健康食品を売り効果もないのに大儲けした会社もありますが、さらさらの血液は澱まないわけですから、健康食品の効能は不明でも、イメージ戦略としては成功です。

食べ物や血液や呼気は、体の中を流れる水だと考えてみましょう。体にため込んだままでは腐るばかりなので、人には口のほかに必ず肛門があります。汗腺もまた体内毒素を吐き出す重要な器官です。取り入れて体に同化させたものは、いらないものを老廃物として異化しなければならないのです。慢性の便秘などはもってのほかだし、運動しない汗かかないなども言語道断です。

ため込んではいけないし、過剰なため込みは肥満になり癌につながっていきます。薬や合成添加物など、体が異化できない高精度の化学物質も排出しなければならないのですが、これが完璧には排泄できてはいないようです。野菜繊維がこれを助けてくれるのですが、現代人は野菜不足だし、肝心の野菜も栄養価が低くなって野菜本来の効果を発揮できなくなっている有様です。

かなり機械的に見える気功の功法ですが、日常でこれだけの繰り返し動作を呼吸法を加えながら意識的に行うことはほとんどありません。気功は自力整体なのです。

気功もホメオパシーも現在の科学では証明ができないエネルギー(サトルエネルギー)医学なのですが、両者とも、このエネルギーを使うことで体内の循環を促進させ自然治癒力をアップさせる力になるようです。では、ホメオパシーではどのように循環が促進されるのかということになります。

ホメオパシーでは、人が本来持っている自然治癒力に働きかけるレメディを用いることでそれが可能になります。レメディは気功で言う繰り返しの動作を起こすことで病気を流していくというイメージでしょうか。病気という生命エネルギーがゆがんだ状態のものを、それを十分に理解出来る同情深いレメディ(本物の病気よりも大きい偽物の病気で、永続的ではなく一瞬だけ病気のふりをしている病気)がやってきて、本物の病気をかっさらっていく、そんなイメージかも知れません。波打ち際にきた一瞬の大きな波が小さな波をかっさらって沖へ流していく、といったような。

取りあえず、血液サラサラというイメージを作ってくれる気功もホメオパシーレメディも、なぜかわからないけれども病気を治してくれるもののようです。

なぜだかわからないことって、本当はこの世の中のほとんどがそうなのですが、わからないからといって目くじらを立てるほどのものでもなく、要は病気でない体になっていくという事実だけが、気功やホメオパシーに人をして向かわせていくのでしょうね。

経験則というのはとてもありがたいものです。膨大な数の被験者が人体実験を繰り返して成り立っている、これこそ真の科学だと言ってもいいでしょう。気功にせよホメオパシーにせよ、人体実験の結果があるだけですが、それでいけない理由がエビデンス(再現性)のありなしだけだとするなら、気功やホメオパシーなどの実証医学にかけられた膨大な時間と歴史をどう説明するのかさえも問題にすべきでしょう。

わずかな時間の知恵の蓄積、再現性の小賢しさを云々する前に、私たちが忘れてはいけないことがあります。気功には4000年、ホメオパシーにはギリシャ時代からの気の遠くなるような実証が続けられてきたということを。そしてまた、この長い歴史の中で生きてきた人類が、流れる水は澱まないなどの自然の法則を、自らもまた自然の一部であることを感じつつ、謙虚に自然になぞらえながら生きてきたという事実を。

私たちは宇宙のことわりの中でしか生きられないし、また、そうして生きていくことが人類を生かし続ける最大の方法だと、ホメオパシーはいつも教えてくれます。実際、最近の人類の生殖能力の減少や絶滅生物の増大は、生物のこの世での最大の仕事が子孫を作ることだという事実に危機感を感じさせるものです。

このように、宇宙のもののどおりに常に謙虚にならざるを得ないのは、ホメオパシーを深めていく時のとても大きな副産物です。現代の先端高度技術産業化した科学の何がこれほど深く宇宙の真理を見せてくれるでしょうか。